小さな特集展示―富士山
当館が所蔵する富士山を描いた日本画6点をご紹介します。晴天の日、水道山から富士山が眺められるというので、この小さな特集展示を企画しました。
清楚な安田靫彦、恬淡とした前田青邨、実直な堂本印象という、小品ながら、それぞれの画家の個性が発揮されています。また、片岡球子、奥田元宋、横山操の富士も、「いかにも」とおもわせるほど、画家の個性にあふれています。
なお、今回の展示では、靉嘔 「Mt.Fuji」(1974年、シルクスクリーン)も加えてみました。日本画家たちの定型化した富士山のすがたをくつがえすように、真上から見たもので、地図の等高線に沿うように、靉嘔のトレードマークであるレインボーカラーが塗られています。片岡球子「花・富士に献花」と同時期の作品であることから、期せずして元気のいい日本画と現代美術の富士山をめぐる競演となりましたので、どうぞお楽しみください。
12月17日までご覧いただけます。
小さな特集展示―富士山
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