速水御舟「柿」
速水御舟(1894-1935)は、大正、昭和前期の代表的な日本画家です。
写実表現と構成的な装飾性を融合した「炎舞」(1925年)、「名樹散椿図」(1929年)などの代表作を残して、ひろく知られています。
この「柿」は、御舟が21歳のときの作品です。この時期御舟は、日本画の近代化にむけて、個性表現を模索していた今村紫紅(1880-1916)の研究グループ「赤曜会」(せきようかい)で意欲的な作品を発表していました。この「柿」は、「赤曜会」の第3回展に出品された作品です。熟した柿の鮮やかな赤と、色づきはじめようとする葉の緑の対比が、枝ぶりの大胆さとともに強い印象をあたえています。
川合玉堂「秋 茅刈」と、御舟に強い影響をあたえた岸田劉生の「柿」、「栗」とともに、この秋の季節かぎって公開します。
(公開日時:9月30日~11月12日)
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